四畳半神話大系

森見 登美彦 著 《角川文庫》

一度読んで、すごく好きになった作家さん。
作品が文庫になるのを待ってました。
これを見つけた時は即購入。

あらすじは…
楽しい大学生活を夢見ていたが、
冴えない日々を過ごす3回生の【私】。
悪友の小津とは縁を切れず、
同じ下宿に住む樋口先輩に振り回され、
想いを寄せる明石さんとはお近づきになれず。
1回生で違う道を選んでいれば、
今とは違う素晴らしい生活を送っていたはず。

1回生の時に目の前にあった4つの選択。
それぞれを選んだ【私】の生活が描かれている。


相変わらず小難しい表現が多く。
でも、内容は本当にばかばかしいです。
"太陽の塔"と通じるものがあり。
というか、全作品
何となく繋がってたりするのかな?

もしもあの時違う道を選んでいたら…
なんて事は一度は考えたりすることで、
それを題材に妙に納得の結末を迎えていて。

4つの話で共通点が何度か出てきて。
それが効果的に使われていて面白いです。
(すみません、えらそうな表現ですね。)

何はともあれ、笑ってしまいます。
女の子は好き嫌いが分かれるかもですが。


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悪魔のエレベーター

木下 半太 著 《幻冬舎文庫》

最近新規開拓してないと思った時に
目の前に飛び込んできました。
この本の舞台をするのは知っていて、
どんな話なのか興味もあったので、購入。

あらすじは…
小川は痛みで目が覚めると、
ヤクザ、おかま、若い女と共に
エレベーターに閉じ込められていた。
奥さんがまさに出産しようとしている時、
浮気相手の部屋から出てきた小川。
しかも、相手はみな犯罪歴があるという。
密室で追い詰められ、緊張感が走る中
とうとう物事が動き始める。


物語を伝える人物がバトンタッチしながら
話が進んでいくという感じでした。
文章で読むにはちょっとテンポが微妙で。
色んな仕掛けがあるのですが、
私は読んでいていまいち乗りきれず。

でも、舞台で観たら違うかなと。
何も知らずに、舞台で観たら楽しめるはず。
文字で話を追うより、
役者が掛け合う方がいいだろうなと。

これはシリーズ物のようですが、
もうひとつを読むかどうかは悩み中です。

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むかしのはなし

三浦 しをん 著 《幻冬舎文庫》

これは定番になりつつある作家さん。
本屋で文庫が出ているのを知り、購入。

あらすじは…
数ヶ月後に隕石が地球にぶつかる。
救出用のロケットに乗れるのは限られた人数。
その時人々はどう行動するか。
昔話と絡め、物語を紡ぐ連作小説。


最初は連作小説とは知らず。
始めの方は隕石の“い”の字もないし。
それぞれに独立したお話かと。

後半にいくと、
どんどん物語がつながっていき。
完結された話としても味があるし、
繋がっていくことでさらに面白さが増し。

結構ダークな部分はありますが。
読んでいてひいてしまう事も。

隕石がぶつかるとしたら?
というテーマを扱ったものは珍しくなく。
それを昔話になぞらえいるところが面白いなと。

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古道具 中野商店

川上 弘美 著 《新潮文庫》

これは“センセイの鞄”に続き、
手に取ったのは2作目。
たまたま目に飛び込んできたので。

あらすじは…
とある商店街にある
小さな古道具屋でバイトする“わたし”。
どこか掴みどころのない店主や
生きるのが苦手な同世代の男の子。
ちゃきちゃきした店主の姉。
個性的な客や商店街の人達。
中野商店を舞台に
様々な人間関係が繰り広げられる。


白黒つける人が少なくて、
みんなどこか適当でグレーだったりするせいか
物語全体的に掴みどころありません。
でも、その曖昧さがリアルでもあるような。

途中まではさらりと読んでいましたが、
最後は切なくも “らしい”展開になっていて、
なんだか納得というか、良かったなと。

人物や風景が自然と頭に浮かぶ。
映像で話を観ている感覚になりました。

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優しい音楽

瀬尾 まいこ 著 《双葉文庫》

読み始めたのは最近ですが、
私の中で定番になりつつある作家さんです。
今回は昔雑誌で取り上げられてた本で
文庫化されるのを待っていたものを見つけて。

あらすじは…
こちらは短編集なので
表題になっている“優しい音楽”より。

ある朝駅で魅力的な女の子に声を掛けられる。
理由を問うが、不思議な反応を示す。
その後言葉を交わすようになり、
自然に彼女に惹かれた僕は告白する。
恋人として付き合うようになったが、
両親に会わせてくれない彼女に秘密が…

・ タイムラグ
・ がらくた効果


どれも一風変わったお話なのですが、
不思議な出会いというか縁はあるのかな
と思わせてくれるような内容です。
"がらくた効果"だけはあり得ないと思いますが。

特別何があるわけでもなく。
穏やかと言えば穏やかで。
ちょっと痛いような場面もあるのですが。
でも、基本的にはハッピーエンドで。
私にはとても読みやすいと思える作品です。

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きいろいゾウ

西 加奈子 著 《小学館文庫》

“通天閣”で受賞した時にTVで特集をしていて。
同世代で関西人の著者に興味が湧きました。
ある日、本屋で文庫本を見かけて購入。

あらすじは…
「ムコさん」「ツマ」と互いを呼び合う
仲のよい若夫婦は都会から田舎へ移り住む。
背中に鳥の入れ墨がある小説家のムコ。
生き物の声が聞こえてしまうツマ。
個性的だが優しい人々に囲まれ
穏やかでちょっとおかしな日常を過ごしていた。

しかし、ムコはある日ツマを置いて東京へ。
あらゆる物事のバランスが崩れていく。


最初、話の内容がぴんと来なかったりしました。
文章が私には捉えづらくて
テンポをつかむのに少し時間が。
じきに慣れましたけど。

ふわふわしたお話なんですけど、
途中で急激に話が現実的になっていって。
現実的というのは変な表現かもしれませんが。
ちょっとシリアスというか。
不思議な所は残っているんですけど。

物語がムコさん目線とツマ目線。
同じ1日を違う目線で追っているのも
何だか2人のキャラクターが現れて良かったです。
裏・表、空想と現実という感じで。
こういう設定は珍しいものではないのですが、
面白いと思えるのは内容の良さなのかなぁと思いました。

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空中ブランコ

奥田 英朗 著 《文春文庫》

“イン・ザ・プール”に続く、シリーズ2作目。
1作目が面白かったので購入しました。

あらすじは…
オムニバス形式なのでおおまかに。
伊良部総合病院の地下には
妙な性癖をもった医者がいる精神科が。
それを知らずに訪れる悩める患者達。
最初は拒絶するが、
振り回されながらも担当医に付き合うことに。

・ 空中ブランコ
・ ハリネズミ
・ 義父のヅラ
・ ホットコーナー
・ 女流作家


1作目は映画になり、
2作目は舞台をしてましたね。
舞台の伊良部役は宮迫さんのようで。
かなりイメージとは違うかな。
看護婦のサトエリはいいかもしれません。

バカバカしいしあり得ないが、許せてしまう。
いつの間にか救われている。
そんな憎めない医者と患者の話です。

精神科を題材としているので
それぞれの悩みは深刻なんですけど、
これはあまりその重さを感じません。
って、こう言うと語弊があるかもしれませんが。
気持ちの持っていき方が大事というか。

また第3弾が文庫になるのを楽しみに…

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漢方小説

中島 たい子 著 《集英社文庫》

単行本が雑誌で紹介されていて
面白そうだなぁと興味を持ってました。
忘れかけてた頃に
文庫になっているのを発見し購入。

あらあすじは…
忙しい日々を送るみのりは
ある日全身が痙攣して救急車で運ばれる。
その後も体調の悪い日は続き、
病院へ通うも原因は不明のまま。
ストレスなのか?
最終的にたどり着いた東洋医学で
体と心のバランスを取り戻していく。


色々な意味でうなずけました。
私も漢方を飲み続けているので
親近感が湧くというのもありますし、
体調が良くないときのしんどさも分かります。

“バランス”の大切さを改めて認識。
まぁ、そうそう思い通りにはいかないので
たまにうなだれたりはするでしょうけど。
そこは周りの人に助けてもらって。

なかなかリアルで共感できる話でした。
小説というよりはエッセイに近い感じがしました。
文章もとても読みやすかったです。

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窓の灯

青山 七恵 著 《河出文庫》

新規開拓中に出会った作家さん。
芥川賞作家のデビュー作となっていて
第42回文藝賞受賞作とも紹介されていたので
ひとまずチャレンジしてみようかと。

表題の窓の灯に
書き下ろしの“ムラサキさんのパリ”を併録。

あらすじは“窓の灯”より…
大学を辞めてふらふらしてたまりもは
喫茶店のオーナーミカド姉さんに拾われる。
お店の2階に住むまりもは
向いのアパートの住人の窓を覗くのが日課に。
憧れるが理解できないミカド姉さん。
ミカド姉さんの周りの人々。
色々な人たちに囲まれたまりもが観た世界は。


正直あまり興味が持てなかったです。
あいまいでありふれて
でもなんだか独特という話は好きなんですが。
これは馴染めませんでした。
理由ははっきりと言えませんけど。

でも、短編のムラサキさんのパリは好きです。
その違いは何でしょうね。
キャラクターに好感が持てたから?

物語によって感想が違うので、
もう1作品ぐらい読んでみようかと思います。

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夏空に、きみと見た夢

飯田 雪子 著 《角川文庫》

またも新規開拓がしたくて、
本屋をぐるぐる回って手に取った1冊。
読みやすそうだったので。

あらすじは…
美人で気が強い女子高生悠里。
ある日突然見知らぬ男子高校生より
悠里を想っていた友人の葬儀に出席するよう頼まれる。
アルバイトということで嫌々参列することに。
しかし、それ以来次々と不思議な事が起こり始める。


幽霊となった天也と悠里が
次第に心を通わせていくという単純なお話です。

が、悪くはなかったです。
いまどきの人間関係がよく分かるというか。
設定はファンタジーなんですが、
悠里の心情だったり、悩みはリアルで。
ストレートなラブストーリーでした。

とても読みやすかったし、
違う作品もチャレンジしたいと思いました。

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陽気なギャングの日常と襲撃

伊坂 幸太郎 著 《NON NOVEL》

前作の“陽気なギャングが地球を回す”が
とても面白かったので迷わず購入した本です。
って、だいぶ前から発売してたんですが
どうも1P2段に文章が書かれている本が苦手で。
でも、文庫になる気配もないのであきらめました。

あらすじは…
人間嘘発見器の成瀬。
演説の達人、響野。
一寸の狂いのない体内時計の持ち主、雪子。
そして、天才スリの久遠は最強の強盗4人組だった。
それぞれの日常に起こった事件が、
銀行襲撃の裏で起こった事件と連鎖し始める。


伊坂作品初の続編。
違う作品の登場人物が現れることはあれど、
こんなべったり同じ登場人物ていうのが不思議で。

どのキャラもとても愛嬌があり
愛着が湧きやすいので楽しかったです。
それぞれの日常が描かれているのも興味深く。

そして伊坂作品らしい連鎖も見られ、
あっという間に読み終えてしまいました。
1作目に比べると驚きは少なかったのですが。

アンバランスでバランスの良い4人組と
それを取り囲む人々がなんとも微笑ましく
エンターテイメント的なお話でした。
本をあまり読まない人にもお勧めです。

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失はれる物語

乙一 著 《角川文庫》

最初に読んだ物語は“ZOO”でした。
映画化されていたのを思い出したので。
第一印象は、想像以上にえげつないなと。
でも、あるお話でぐっと来て。
結局今でもその文庫は保管してます。

で、今回久しぶりに読んでみました。

あらすじは…
短編集なので紹介しにくいですが
表題になっている“失はれる物語”より。

目覚めると暗闇の中にいた。
交通事故で五感の全てを失い、
残ったのは右腕の皮膚感覚のみだった。
ピアニストの妻は腕を鍵盤に見立て
演奏をすることで日常の想いを伝えていた。
それは、救いとなっていたが…

・ Calling You
・ 傷
・ 手を握る泥棒の物語
・ しあわせは子猫のかたち
・ ボクの賢いパンツくん
・ マリアの指
・ ウソカノ


Calling You、傷は映画化されましたね。
どちらも観てないのですが。

屈折した、ねじれた想いなのですが
ふいに惹きつけられる瞬間があるので
それがクセになるというか…
闇を抱えてるからこそ、
切なさがくっきりと感じ取れるというか…
うまくは言えません。
でも、そのうちまた読みたくなる。
そんな不思議な本です。

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間宮兄弟 【小説】

江國 香織 著 《小学館文庫》

以前映画を観て面白かったので
原作も読んでみたいなぁと思いました。
もともと江國さんの作品よく読んでましたし。

あらすじは、ほとんど映画と同じです。
こちらのブログをご参照ください。

違うところというと…
小説の方は兄弟に関わる
女性達の事がもう少し詳しく描かれていて。
逆に映画版で話が膨らんでいることも。
例えば、兄弟の恋愛だったり。
小説では幼き頃の思い出や
お互いへの想いがたくさん描かれていました。

作品の持つ雰囲気は一緒で、
それを思うと映画版はすごいなと。
映画と小説ではどこかで違和感があったりするので。
この作品に関しては、それを感じませんでした。

でも、それは事前にイメージができてるからかも。
作品を読んでいるいる間
明信は佐々木蔵之介サンでしたし、
徹信は塚地サンでした。

原作があるものが映像化された時は
やはり映像を先に観た方がいいのかもと。
最近は小説やアニメが
映画やドラマになる機会が多いので、
それぞれの原作を読んでみるのもいいなと思いました。

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男の子女の子

鈴木 清剛 著 《河出文庫》

この作家さんのお話も2回目。
前回読んだ際に、
また別の作品も読んでみよかな。
と思っていたので。

あらすじは…
美大の予備校に通うイツオとサワ。
ごくありきたりな日常を送る2人の元に
あるきっかけから1人の女性が現れる。
不思議な関係が始まり、
イツオの生活も少しずつ変化し始める。


前回読んだ “ラジオ ディズ”と
似た雰囲気の作品でした。
ある日突如現れた人間によって
ありふれた日常が少しずつ変化する。
というところが。

でも、前回と違って物語に入れず。
会話に馴染めなかったというか…
ある意味リアルな感じと言えるのですが、
年代の違いからか客観的に読み進めることに。

そして、ラストまで淡々と終ってしまいました。
きっと男の子向きなんだと思います。
でも、少しサワの気持ちは分かるかなぁと。

作品によりけりなのかもしれません。
もう一度ぐらい読んでみようかと思います。

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夏休み

最近は色んなことがあって
なかなか本の話をする機会がなく。
久しぶりの感想文となりました。

中村 航 著 《河出文庫》

今回で2作目になります。
以前読んだ感想が悪くなかったので。
この時期に“夏休み”?て感じですけど、
そこは軽くスルーして下さい。

あらすじは…
とても仲の良い夫婦である僕とユキ。
2人の元にユキの友人夫婦が遊びに来る。
男2人はその日奥さんに内緒である約束を交わす。

その後平穏な日々を過ごしていたが、
友人夫婦の夫・吉田君が突然家出する。
冗談半分で交わした約束が僕の頭をよぎる。
吉田君の家出をきっかけに女2人も旅へ。
そして、女2人を追いかける男2人の旅も始まる。
その旅の終わりと共に訪れる結末は…


かなり変な状況だったりするのですが、
そこを強調するようなことは一切なく。
いや、事件として扱ってるんですけどね。
大げさな感じがしないというか。
その妙に自然な感覚や、
話の流れがやっぱり私は好きだなぁと。

最後の方でゲーム対決をするのですが、
妙にドキドキしながら読みました。
そんなに熱い内容ではないんですけど。
すっと話に入ってしまう感じです。
私の中で定着しそうです。

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センセイの鞄

川上 弘美 著 《新潮文庫》

私の周りに面白いと
薦めてくれる人が何人かいて。
気になってはいたのですが、
なんとなく読まずに日が過ぎて。
先日ようやく購入しました。

あらすじは…
37歳で独身のツキコさんは
ひとり通いの馴染みの居酒屋で
学生時代の国語の恩師と偶然再会。
以来、適度な距離を置きつつ
静かに、かけがえのない関係を築いてゆく。
そして四季は巡り、
2人の気持ちも微妙に変化していく。


友人達の評判通り、面白かったです。
というか、私好みでした。
文章もすっと入ってくる感じで。

読んでいて温かい気持ちになりました。
ほほえましいというか。
現実的に考えるとかなりの年の差なので
自分には無理だなと思いますけど。
でも、その辺は読んでいて気になりませんでした。

2人の静かで穏やかな関係というのが
とてもうらやましく思いました。
そんな関係に憧れますね。
歳のせいもあるのでしょうか(笑)

是非、違う作品も読んでみたいと思いました。


明日から3連休。
天気は悪いみたいですけど。
それでも、お休みはうれしいものです。
連休明けはすごく忙しくなるので、
この休みを存分に満喫したいと思います。


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トリツカレ男

いしい しんじ 著 《新潮文庫》

どこかの劇団で、
(キャラメルボックスだったかな)
この話を元にお芝居をすると聞いて
何だか内容が気になり購入。

あらすじは…
ジュペッゼは何かに夢中になると
そのことばかりを考えて生活するように。
期間の長短はあれど、
様々な事柄に熱中するため
街の人達は彼を『トリツカレ男』と呼んだ。
ある日公園で見かけた少女に夢中になり、
あらゆる手を使って彼女の心を癒していくが…


おとぎ話のような現実感のない話で
すごくふわふわしてるのですが、
彼女を想う気持ちに癒されるというか。
そこだけはリアルというか。

誰かに共感するような事がなくとも
不思議と物語に惹きこまれる感じです。
すごく短いお話なんですが、
それ以上に心に残るお話でした。

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カラフル

森 絵都 著 《文春文庫》

本を探していると題名通りの
カラフルな表紙が目に飛び込んできて。
以前読んだ作品が面白かったので、
迷わず手に取りレジへと向かいました。

あらすじは…
生前の罪によりさ迷っていたぼくの魂。
しかし、突然天使が現れる。
抽選に当たったので
輪廻のサイクルに戻れるよう
再挑戦のチャンスがもらえると言う。
その課題は自殺を図った少年の体に入り、
自分の罪を思い出すこと。
少年の体を借りて過ごすうち
ぼくは色々な事に気付いていく。


この作品、映画化されていたようで。
主演は田中 聖。
まだJr.だった頃みたいです。
母親役は阿川 佐和子。
知らなかったなぁ。
って、本とは関係ないんですけど(笑)

読み始めた頃は
なんかちょっと思ってた感じと違うなと。
以前読んだ作品とってことですが。
ちなみに“ショート・トリップ”なんですけど。
淡々と読みすすめてました。

ただ、ぼくを取り巻く人々の心が
少しずつ分かってくると面白くなってきて。
構えてなかった分、
『おっ』と思う部分がありました。

ありがちな悩み(とは言い切れませんが)と
ささやかな幸せ。
でも、とっても大事な事で。
それが上手に描かれてます。
って、なんだか上から目線だな。
あんまり上手くは言えなくて。

読み終えて、なんだかほっとするというか。
こういう希望が持てるラストはいいなと。

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私が語りはじめた彼は

三浦 しをん 著 《新潮文庫》

読みたい単行本が文庫化されない。
エッセイはあまり好きじゃないしなぁ…
と思っていたら、この作品が出てたので購入。

あらすじは…
大学教授・村川 融をめぐる
妻、女、男、子供達が彼を語っていく。
彼によって惑わされ、ズレてしまった人々の話。


短編集なんですが、
全ての話に村川 融との関わりが語られてます。
が、当の本人は影のような存在で
何かを発言することはほぼありません。

時間軸がバラバラなので
ちょっと人物相関図なるものを整理するに
頭を使ったりします。

ドロドロの愛憎劇といえば、そうだし。
そうじゃないとも言えるし。
あまり明るい話ではないことは確かです。
でも、嫌悪感はありませんでした。
最後にはそれぞれが答えのようなものを
ちゃんと見つけるからでしょうか。
その結論の良し悪しは別なんですけど。

三浦しをんらしいなぁと思いました。

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旅人の心得

田口 ランディ 著 《角川文庫》

前から好きな作家サンなんで、
新刊が出てるのを見つけて購入しました。

私はあまりエッセイを読みません。
が、旅に関するものは別で。
沖縄、メキシコ、カンボジア、
タスマニア、広島への旅の記録です。

単純に旅を切り取ったものもありますが、
“祈り”をテーマに旅したものも。
そして、過去と末来を考えるものと。

カンボジアと広島の話では
本当に深く、深く色んなことを想いました。

伝えることの難しさについて考えたり。
言葉にすることの重さというか。
そして、知ることについても考えました。

夏に同級生とバーベーキューをした時、
あることがきっかけで戦争や人種差別の話に。
様々な感じ方があるんだと改めて実感。
平和を願う気持ちは同じなのに。
当たり前と言えば、当たり前なんですけどね。

そんなことを想ったからこそ、
“心は与え合うもの”という話が
とても印象に残りました。

と、久々に真面目なお話になりまして。
たまにはこういうのも、ね。

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偶然の祝福

小川 洋子 著 《角川文庫》

最近冒険することが多かったのですが、
気付いたら新刊が出ていたので。
ちょっと新規開拓はお休み。

あらすじは…
息子と愛犬アポロとの静かな日々。
孤独で世間から隔離されたような日常の中、
様々な“失ったもの”に想いを馳せる。

最初はエッセイかと思いました。
主人公が女性小説家だったので。
けど、読みすすめていくにうちに違うのかなと。
しばらくは確信が持てないほど
物語も曖昧に進んでいきます。

現実と非現実の狭間で
物語がゆっくりと流れていきます。
短編集なんですが、
それぞれの話が連鎖しています。
でも、それぞれに話が完結しています。
当たり前なんですけどね。
なんだか上手くは表現できないです。

様々な事柄の境界線が曖昧な感じです。
が、自然に受け入れられる。
そんな不思議な感じです。

話とは全然関係ないのですが、
単行本のイラストもかわいくて好きです。

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神様がくれた指

佐藤 多佳子 著 《新潮文庫》

“しゃべれども しゃべれども”が映画化され、
以前から気になっていた作家さんでした。
小さく紹介されているコーナーがあり、
長編を読みたかったのでこの作品を選びました。

あらすじは…
出所した初日に
利き腕に怪我を負わされたスリのマッキー。
痛みに苦しむマッキーに手を差し伸べたのは、
お金の工面に苦しむタロット占い師だった。
成り行きで生活を共にする二人。
それぞれの生活を過ごしていたはずが、
ある人物の登場で二人の日常が交差していく。

文章は読みやすかったです。
すんなりと入っていけました。

始めは正直ダラダラと読んでいました。
ある適度先も読めたし、
特別惹きつけられる要素もなく。

ただ私が想像していた展開になるのが
思っていたよりもだいぶ早かったです。
その後の話はどうなるか気になって
最後まで一気に読みました。

スリは犯罪なんですが、
マッキーの憎めないキャラに好感が持てました。
“仕事”のシーンは細かく描写され、
その様子がぱっと頭に浮かぶほどでした。
ラストシーン、和みました。

が、すごい好きというわけには。
嫌いではないですけどね。


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クワイエットルームにようこそ

松尾 スズキ 著 《文春文庫》

最近なぜか松尾スズキづいてて。
“恋の門”観たし、今度舞台も観に行くし。
なんで、目に留まったんでしょうね。
確か今日から映画公開だったような。

で、あらすじは…
恋人と喧嘩し、薬を過剰摂取した明日香。
意識を失い、精神病院へ担ぎ込まれる。
医者と保護者双方の許可がない限り
退院することはできないという規則の為、
しばらく入院することになる。
過食、拒食、虚言、自傷など
様々な事情を抱えた患者やナースと出会い、
正常と異常との境界線をさ迷う。
明日香が導き出した答えは。

最初の数ページでノックアウトでした。
ものすごくえげつなくて。
読んでて、本を投げ出したくなるほど。
確かに松尾スズキはシュールだと思います。
が、映像ではなく文章だと想像が膨らみ…
途中からは落ち着いて読めましたけど。

解説でちらっと出たのですが、
私は映画 “17歳のカルテ” が浮かびました。
設定が似てるからでしょうけど。
だからこそ、映画が観たいと思いました。

すごく短い話なんですけど、長く感じました。
決してなかなか進まなかったというわけでなく。
実際には1日か2日で読んでしまったので。
それはある意味すごい事なんだろうなと。

映画と見比べてみようかと。
最初のシーンがどう演出されてるか
恐いもの見たさで気になります。


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サウスバウンド (上)(下)

奥田 英朗 著 《角川文庫》

最近、本を切らせてしまったことがあって。
その時に“イン・ザ・プール”を読み返しました。
で、他の作品も読みたくなって購入。
映画化されるし、友人も面白いと言ってたし。

あらすじは…
小6になった長男、二郎。
元過激派の父親の起こす騒動に
いつも振り回され、困らされる。
そんな中、ある事件をきっかけに
家族の秘密を知ることとなる。
様々な事が重なり合い、
ついに世間を騒がすほどの大事件に。

その騒動をきっかけに
急遽家族で西表島に引っ越す。
不便ながら穏やかな生活を送っていたが、
またも父親が騒動を引き起こして…


最初は男子向けかなぁと思ってました。
そして、中学生との絡みが嫌でした。
でも、すぐに気にならなくなりました。
どうなっていくんだろう
という気持ちの方が強くなってきたので。

下巻の方が面白かったです。
人物に愛着が湧いてきたからかな。

沖縄(正確には八重山)の事も
知らないことばかりで興味深かったです。
独特の文化があるんだなと。
今でも言葉等にちらっと表れてますが。

映画だとどうなるんだろう?
と想像しながら読むのも楽しかったです。
映画化の話を知らずに読んでたら、
きっと父親の配役に疑問を抱いたと思います(笑)

私もパイパティローマに行きたいなぁ…

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卵の緒

瀬尾 まいこ 著 《角川文庫》

“幸福な食卓”を買おうと思っていたのに
新刊が出ていて、結局こちらを購入しました。

表題の『卵の緒』と『7’s blood』の2作品。

卵の緒のあらすじを少し紹介すると…
奔放な母親と2人暮らしの育生。
血の繋がりを確認したくて
へその緒を見せてもらおうとする。
しかし、出てきたのは卵の殻だった。
でも、母親は全力で自分を愛してくれている。
やがて、母親は恋をして。

7’s bloodのあらすじは…
父親が数年前にこの世を去ってから
母親と2人暮らしをしていた七子。
ある日、父親の愛人の子と共に暮らすことに。
母親の決断に疑問を持ちつつ、一緒に暮らし始める。
しかし、すぐに母親が入院してしまい、
血の繋がらない兄弟との共同生活が始まる。

どちらも一般的な家庭環境ではないのですが、
(一般的という表現が正しいとは言い難いのですが)
描かれている内容は何気ない日常で。
本当に大きな事件もない、とりとめのない毎日。
まぁ、事件がないわけでもないのですが
必要以上に物事に意味を持たせていないというか。

私にはちょっと表現しきれないです。
血の繋がりも確かに大切だと思います。
けれど、人として確かにちゃんと繋がっている。
その大切さが改めて分かるというか。
どちらの登場人物もとても素敵でした。
なんだか優しい気持ちになれる作品でした。

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流星ワゴン

重松 清 著 《講談社文庫》

以前、友人宅へ遊びに行った時に
面白いと薦められので借りて帰りました。
これまた分厚い本で
そこそこ時間かけて読みました。

あらすじは…
全てのことを投げ出したくなり
死んでもいいかなぁとつぶやいた時
ワイン色のオデッセイが目の前に停まる。
それは、5年前に事故死した親子が乗るワゴン。
過去の人生の分かれ道をやり直す旅が始まる。

過去には知りえなかった事実を知り、
事実を知りながら、現実は曲げられない。
自分ならどうしたいだろう?と。
知らぬが仏とはよく言ったもんだと。
でも、知ることでやっと解ることもある。
解ることで相手を許せることも。

話が進むにつれ、
わだかまりがなくなっていき、
思わず涙腺がゆるんでしまったり。
とても良いお話でした。
最後には苦しい中にも希望が見えて。

初めて重松さんの本を読んだのですが、
これを機会に他の作品も読んでみようと思いました。


話は変わりますが、
ただ今本決算の真っ最中です。
ため息をつきながら業務をこなしてます。
こんな早い時間に帰れてるのでいいんですが。
何だかすごいプレッシャーです。
頑張るぞっ!!

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プラネタリウムのふたご

いしい しんじ 著 《講談社文庫》

最近にしては珍しく分厚い本です。
寝る前にしか読まないので
結構時間かかってしまいました。
読み終わったのは随分前ですけどね。

あらすじは
プラネタリウムで拾われた
ふたごのテンペルとタットル。
彼らは星の見えない村で育つ。
やがて2人は成長し、
1人は手品師、1人は星の語り部になる。
それぞれが果たす役割とは。

途中でそれぞれ話が分かれるのですが、
私はタットルの話(村の話)の方が好きです。
のんびりしていて、癒されるというか。
テンペルの話はちょっと暗い感じ。
でも、嫌ではないです。

登場人物が個性的で、
それぞれの役割がきちんとあって。
だからストーリーが膨らんでいるというか。

この物語を読んでいると、
プラネタリウムに行きたくなりました。
小学生の時は授業で行きましたけど、
大人になってからは1度も行った事がなくて。
きれいな星空を眺めるのもいいですが、
たまにはプラネタリウムにも行ってみようかな。

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人間失格

太宰 治 著 《角川文庫》

ガラっと趣を変えまして。
いわゆる学校で習う作家さんの作品を
あまりちゃんと読んだことがないなぁと思い。
昔は勉強として読んでいたので嫌々だったし。

この本を選んだ理由は単純で、
クイズ番組の問題として出てきたから。
頭の片隅に残ってたんですよね。

あらすじは…
本当の自分を出せず、
他人の前で道化を演じ続ける大庭葉蔵。
人と違う感覚を持ち合わせ、
それ故他人と接することができず
どんどんと自分を追い込み孤独となっていく。
自分を誤魔化し、他人を欺くため
酒やドラック、女性に溺れていき…

あんまり内容考えずに選んだのですが
とにかく暗かったですねぇ。本ト。
そして、どうしようもない感じ。
でも、不思議と嫌な感じはしなくて。
結末も気になるので結構早く読めました。
どうしようもない。けど、いい奴。
というのは、いますよね。
この主人公をそのひと言で片付けるのは
ちょっと難しいかもしれませんが。

この作品は今までの作品と『違う』らしいので
今度は “走れメロス” にでも挑戦してみようかな。

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ラジオ デイズ

鈴木 清剛 著 《角川文庫》

昔“ロックンロールミシン”が
映画化されていたのを思い出して。
まぁ、映画観てないんですが。
ちょっと気が向いて手に取ってみました。

あらすじは…
小学校時代に苦手だった友人が
10年経ったある日突然家にころがりこんでくる。
断りきれず、期間限定の同居をすることに。
なぜか居候に優しい彼女も加わり、
過去と現在とに揺れる微妙な生活が始まる。

思いっきり主人公目線で読んでいたので、
友人の存在にちょっとした嫌悪感を抱きました。
でも、物語が進むにしたがって
主人公と共に彼への見方も変化し。
本当にうまいこと話に乗せられました。
それはもう、笑っちゃうぐらいに。
嫌悪感はどこへやら。
まぁ、元々私は単純なんで
乗せられやすいんですけどね。
読み始めと終わりの印象が違うっていうのは
なかなか新鮮で良かったです。


明日から2日お休みが取れました。
少し遅いお盆休みです。
なんかすっごくうれしい♪
また、色々ご報告しますね。

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グラスホッパー

伊坂 幸太郎 著 《角川文庫》

友人に薦められて読み始め、
今や好きな作家さんの1人となりました。
このブログを始まりは、
伊坂さんの作品の感想を書いたものだったかと。

あらすじは…
元教師の鈴木は、妻を殺した男に復讐する為
ある“非合法”な会社に入社する。
しかし、目の前で「押し屋」と呼ばれる男に殺される。
その男の正体を突き止めるべく後を追う。
一方、殺し屋・鯨、蝉も「押し屋」を追い始め…

いつものごとく、
色んな人の視点で物語が動いていきます。
そして、時間軸も同じです。

続きが気になるので一気に読みました。
けど、この作品はあまりピンとこず。
思っていた通りの展開になってしまったし。
別にそれが悪いわけではないのですが、
期待を裏切る展開になってほしかったなと。
他の作品の方が好きかなぁ。

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真夜中の五分前 side-A・B

本多 孝好 著 《新潮文庫》

今回は、以前から知っている作家さんです。
“MOMENT”という本をきっかけに知り、
新刊が出ると読むようにしています。

あらすじは…
side-A
いつも5分時計を遅らせる恋人を6年前に失った『僕』
今も変わらず、5分遅れた時間を過ごしていた。
そんなある日、一卵性双生児のかすみと出会う。
彼女と過ごす中で、5分のズレが大きく動き出す。
side-B
彼女と出会ってから、2年。
転職した『僕』の前に、男が現れる。
一卵性双生児の姉妹に深く関わる男が
ある苦悩を打ち明け、助けを求められる。
そして、また新たに世界が大きく動き始める。

といった感じです。

私は、side-A・Bと表現されると
同時進行の裏話みたいなものを期待してしまいます。
が、そんな期待は外れてしまいました。
物語は続いていて、『上下巻』といった感じ。

AとBとではちょっと趣向が違って、
Aは純粋な恋愛小説、Bはミステリー的に。

私はAはここ最近読んだ恋愛小説の中では
まぁまぁ良かったなと思いました。

でも、Bはあまり好きではないです。
先のストーリも読めてしまうし。
恋愛小説としてもミステリーにしても
物足りなさを感じる内容でした。
なんだか不完全燃焼かな。


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ショート・トリップ

森 絵都 著 《集英社文庫》

本を色々見てた時に
そういや、この作家さん面白いって言ってたな。
と、友人からもらったメールを思い出して。
薦められたのは “DRIVE” でしたが。
最近旅行熱の高い私はこちらが気になって。
ショートショートというのも
寝る前に読む本として都合が良かったし。

あらすじは書けません。
なんせ48の物語が集約されているので。
色んな形の旅のお話です。
心躍る旅から苦難の旅、日常の延長の旅など。

それぞれの物語に個性があって、
色んな本を読んだ気分になりました。
なんだか得した気分です。
もう少し長い話にしても面白いのでは。
と思う作品もありました。
が、それはこの長さだから出る良さなんでしょうね。
何話かは物語がつながっていて。
それも、楽しかったりします。

そして、イラストも素敵です。
シンプルなんですけどね。
最後の方にイラストを担当している
長崎 訓子サンのイラストページがあります。
それも、得した気分になります。

そして、いしいしんじサンのエッセイも。
いしいしんじサンも好きな作家さんなので、
本当にこの本は私にとって、お得感いっぱい。
いい本を買ったなぁと思いました。

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リレキショ

中村 航 著 《河出文庫》

本屋で物色していた時、
ふと目に飛び込んできました。
そういや、以前雑誌で取り上げられてたかも。
新規開拓中だったので、読んでみる事にしました。


あらすじは…
「姉さん」と暮らし始めた「僕」は
「半沢 良」として生活することになる。
ある日、バイト先のガソリンスタンドで
女の子から一通の変わった手紙を受け取る。
その手紙がきっかけで、
いつもと違う日々がひっそりと訪れる。

といった感じでしょうか。
最初は淡々と読み進めていました。
それほどミステリーな内容でもなかったし。
ちょっと変わってはいるけど、
ありふれた日常の繰り返しと受け取れるような。

ただ、女の子が出てきてからは
ちょっとだけ話が面白くなりました。
派手な展開はないし、
基本的にはいつもの繰り返しなんですが。
「僕」の過去が少し判明したりして。

でも、最後まで読んで納得いかない人もいるかと。
すっきりしないというか、物足りないというか。
私ももうちょっとだけ知りたかったと。
それぐらいがいいのかなぁとも思いますが。

他の作品もトライしてみようかな。

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行かずに死ねるか!

世界9万5000km自転車ひとり旅

石田 ゆうすけ 著 《幻冬舎文庫》

最近は “旅したい熱”がぐぐっときてて 。
実際、自転車ひとり旅なんてできないですが。

内容を少しご紹介させて頂くと、
著者が7年半に渡り、
世界を駆け抜けた旅の記録。
第1章:アメリカ大陸
第2章:南米
第3章:ヨーロッパ
第4章:アフリカ
第5章:中東~アジア


私は旅行は誰かと行きたい派です。
その時感じたことを
誰かと共有したい、伝えたいと思うので。
けど、ひとり旅をする人をかっこいいと思います。
ちょっと憧れたりもします。
自分にはできそうにないのでね。

こういう本を読むと、
本当にどこかへ行きたくなります。
って、先日河口湖へ行ってきましたが。

まだまだ行きたい所はたくさん。
けど、なかなか制覇できず。
お金がないか、時間がないか。
体力に自信がないので、
行けないだろうなぁと思う場所も。

本を読むことで、疑似体験。
でも、自分の目で確かめられたらと思います。
宝くじ当たらないかなぁ…


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佐藤さん

片岡 優子 著 《講談社文庫》

本屋に行った時に
新刊コーナーで見かけました。
【第44回講談社児童文学新人賞入選】作品なんだとか。
児童文学という言葉が気になったものの
なんか面白そうだったので。

あらすじは…
幽霊が見える気弱な男の子と
幽霊に憑かれやすい女の子のお話。
互いに惹かれ合い、相手を想う事で
それぞれの問題と向き合い成長してく。

登場人物が魅力的で憎めない。
守護霊の安土さんが微笑ましい。
短いお話ということもあるのですが、
さらさらと読めました。

著者がまだ20歳でということもあり、
(この作品を書いたのは中学3年生らしいが。)
すごく今の時代が反映されてるなぁと。
そして、少し懐かしさもあり。
なかなか面白かったです。


話は変わって…
急にすごい雨降ってきましたね。
雷まで鳴り出して。
朝は天気良かったのに。

歩き回ったり、
きれいな服を着ていなければ
雨はそれほど嫌ではありません。
雨の匂いも嫌いではなかったりします。

そういや、留学してた時は
誰も傘なんてさしてなかったから
ずぶ濡れで通学してたなぁ。

なんて、雨の匂いに反応し、
遠い日の事を思い出したりしました。


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きょうのできごと

柴崎 友香著 《河出文庫》

ショートカット” を読んで面白かったので。
そして、結局映画を観る前に
こちらにも手を出してしまいました。

あらすじは…
友人の引っ越し祝いに駆けつけた数人の男女。
彼らがその日に起こった出来事のお話。

あらすじになってないですね。
テーマがあまりに【日常】だったもんで。
誰にでもあるようなささいな、
それでいて特別な1日のお話です。

私は“ショートカット”の方が好きです。
決して面白くないわけではないんですけど。
以前読んだ時ほど魅力を感じることはなく。
それでも、
また別の作品を読んでみようかな。
と思うのでした。

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